今日僕はまだ若いのだと気づきましたついこないだ自分は18になったばかりだとやっと思えるようになりました僕は別に活力に溢れているわけじゃないし、前ばかり見ているわけじゃありませんでも僕は若い、若いってすばらしいと思いませんかまだ僕の身体は僕のいうことをきいてくれます僕はまだ言葉をしっかり話すことができます考えは未熟だとしても成熟しきってしまった人には戻ることができないものを若い僕はもっているのですああ、何だかすばらしいことだと思いませんか若い僕は勝手に燃え上がり勝手に沈むことができるのですもしかしたら燃え尽きることさえできるのかもしれないのですそれってどれほど美しいことなんでしょうか先のことなんてわからなすぎて怖すぎるのだけれど先がわからず震えることができるのも若さゆえなのです若いってすばらしい僕はまだ間違いなく若く、そしてまだ未熟でしょう僕はこんな自分をまるで肯定できなかったのだけれど今日は朝からはっぴいえんどを聴きビートルズを聴き部屋を久しぶりに掃除して少し寝ましたギターを少し触って音階の勉強をしましたドラムもお遊び程度に触ってまた勉強に戻りました僕には時間があります、僕を縛るものはありません今僕を止められるものはいないのですそして今僕の周りに僕を否定する人は1人もいません高校生だったころ、僕は皆に蔑まれたけれど今、自分の周りを見わたせば誰も僕を否定する人なんていないことに気づいたのです今日布団を干していると少し風が吹いていました僕の布団はもうずいぶん埃っぽかったのだけれどそのとき気づいてしまったわけです僕が怖がるものなどもうとうにないことを僕は嬉しくなって急いでビートルズを流そうと思いました若い活力に溢れた彼らを聴きたくて「Twist And Shout」や「Please Mister Postman」「All My Loving」なんかも流しましたビートルズの1stと2ndを流しながら掃除機をかけたのだけどそのときの僕の浮かれようったらないと思いますはっぴいえんどの「風をあつめて」を聴きながら布団をしまいましたまた少し風が吹いていたわけだけど僕の埃っぽかった布団もずいぶんましになりました久しぶりに部屋を掃除したおかげで僕の部屋は久しぶりに部屋としての役割を果たしましたあ~僕は若い僕より若い人は僕の中にはいない僕の中にいる人たちはみんな年上だったり同じ年でも生まれが早い人達ばかり僕はそんな誰よりも若いのです若いってだけで何もかもが許された気分になりましたどれだけ謝ってもすまないことを僕は短い人生の中で何回かしてきたわけだけど僕はまだ若く未熟であるということに今日気づけたとき罪の意識は弱くなり、重かった身体も少し軽くなった気がしたのですそして長くふさぎこんでいた性欲がどっときました笑ってしまうくらい僕は自慰行為をしていませんでした、時々してもそれはただ排泄という意味だけでしていたのです異性に近づいたときも僕のものはあまり機能しなかったというのに若さに気づけた僕はまさに水を得た魚でしたああ、この抑えきれぬだろう性欲をどうしようか迷いながら僕はまたビートルズを流したわけですそして「風と木の詩」を読み出したわけですなんだろう、今はこの変な憂鬱感も自分の中で解決できそうな気がしますいつもはどうしても許せないのだけれど、今の僕は泣けてしまうくらいはっきりとしています僕が女性物のシャツを着ても許されるのは若さゆえでしょう若い僕に誰が何を言えるのでしょうせいぜい自分のことを「大人」だという人たちがつまらない言葉を並べるくらいですああ今の自分永遠なれ明日になれば「若さ」の意味合いも自分の中で変わっているでしょう嫌だ、今の自分の「若さ」ほど純粋でまっすぐなものは無いでしょう明日の朝起きたことにもうこの「若さ」は無いなんと悲しいことだろうでも僕は明日になっても若い明後日になっても若い若さの意識が自分の中で変わってしまうのは嫌だけれど僕は明日に恐怖するほど死は近くないのです1992年3月10日に僕は生まれたのですついこないだ18になったのです若い僕はこんな時間まではっぴいえんどを聴きながら日記を書いているわけですああ、こんなに自己満足な日記があっていいものなのか僕は今日、結局自慰行為をしていないわけだけどまさにこの日記こそ自己満足、オナニー日記だといえるでしょうああ今からちょうど三年ほど前に僕は童貞を卒業したわけです今の僕よりももっと若い僕はオナニーを毎日していたし初めてできた彼女のやわらかさに絶句したものですああ若い若いってすばらしいあの時の感覚はもう一生感じることができないだろう僕の性欲はあの時が絶頂期だったセックスに憧れをもち、周りの女の子は皆可愛く思えたものです今はセックスに対する執着もなくなり、周りに女の子はいません思えばあの時が一番自分の中で「若さ」が育った時期でしょう混沌とした僕の心はいつだって性欲に負けていたああ、あの時のことは今すばらしいといえるそれも若さの力だとしたら僕は今の自分をも認めることができる幸せな人生じゃなくて良かった悲しみだけじゃなくて良かった若い僕はもう少し起きていようと思うギターを触ろうと思うはっぴいえんどを聴こうと思うさようなら